Sunday, 4 December 2011

謙虚な気持ち


 先日、こちらに来て初めて会社のトレーニングに参加したのだけれど、自分以外は全員イギリス人。イギリスに来て仕事をしているのだから当たり前と思われるかもしれないが、日頃主に接しているのはオランダ人の上司とアメリカ人のCEOなので、こういう設定は非日常的な感じで新鮮であった。

トレーニングはコーチングについてで、社員調査をした結果、社員は上司によるコーチングを求めているという結果に基づき世界中のマネージャーにコーチングのトレーニングを施そうという極めて短絡的な発想…。

さて、このイギリス人に囲まれた環境でのコーチング・トレーニングで改めて感じたのはイギリス人の人の良さというか、謙虚さというか。ネガティブなレンズで見るとやや控えめともうつる。他人の意見を尊重する文化はアメリカよりもかなり日本的で面白い。

いろいろなパターンがあるように見受けられるのだが、大きく分けて三つ。一つは分からない振り作戦。自分の無知を装い、他人の意見や知識を持ち上げる。何もそこまでと思うことがあるくらいpretendする。oh, I had never thought about it that way 的なフレーズが良く聞かれる。第二のパターンは褒め殺し。なんでもかんでもbrilliant idea, lovely thought, super! こういう人は演じるというよりそういうモードに絶えずいることが多い。最後は同調屋さん。この人たちはまず聞き役に徹する。そして頷き、タイミングの良い時に相槌を打つ。そしてこれがまた上手い。yes, of course, that's right 的なフォローがスタンダード・ライン。

まぁ、でもアメリカのように発言が多ければ良かったり、声が大きければ良いという環境でも無いのでやり易い。それに言葉の発音や言い回しの違いでもかなり印象が変わって来る。

基本的に親切な人が多い。情けは人の為ならずが染み付いている。thank youの代わりに that's so kind of you と初めて言われた時はドアを開けたくらいで随分大袈裟な表現と思ったけれど、これがまたかなり一般的な感謝の表現のようだ。

それでいて、というか、だからこそかもしれないがユーモアのセンスは鋭い。容赦無い。なんだこの変わり様はと思うのだけれど、ビシバシ皮肉な発言が飛び交う。まるでこれもお作法が刷り込まれている様に。

果たしてどういう歴史がこういう国民性を醸成してきたのか、ちょっと本でも読んでみよう。

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