さて以前にもここでこちらのラジオについて触れたことがあったけれど、本格的な発音はさることながら、内容も濃い。政府が予算を発表すればその翌日には財務大臣が登場して批判にさらされる。空港の通関手続きに不備があれば担当大臣が説明を迫られる。女王がアイルランドに行けば翌日には握手をした党首ご本人が出演する。
更に面白いのはある議題について対立する立場にある関係者を両方招き、徹底的に公衆波上で討論させることだ。NYCと同じように健康(肥満)対策にjunk foodに対するTaxを課すかどうかという議題に対し健康団体の代表者とおやつ業界の会長格の人を議論させる。この時面白かったのは「junk foodは健康に良くない。健康を損なうと医療費が上昇する。従ってそれは良くない。」という点に対するおやつ業界者の反論で、要約すると「健康者が長生きする方が全体的な医療費がかかる。」という点である。つまり、obeseの人の方が寿命が短い可能性が高く、従って一人の人間の生涯医療費は低いはずだというもの。まったくの開き直りなのだが、こちらの人たちはとにかく議論するのが好きだし、ラジオを聴いていると議論のお作法を心得ている。これは幼い頃からの教育の成果だろう。とにかく理詰めで、まるでゲームを見ているようだ。
他にもラジオの魅力は色々あるのだが、個人的には天気予報を伝えるときのcreativityがすごいと思う。2分でも時間があればイギリス各地の気温、降水確率、風の強さなど、誰と話してもお天気の様子が肝心な国から想像される内容なのだが、他の討論が長引くなりして時間がなくなるとアナウンサーの腕が試される。覚えている限りで幾つかのヒットをあげると:
"a cooler day with a mix of sunshine and showers"
"rainy in the northeast, cloudy for the most part everywhere else"
"mostly dry with sunny spells, but some showers expected"
"it's going to be mainly OK"
どうだろうこのちょっと気の利いた表現集。かと思うと深夜にラジオをつけると天気図を作成する人のため向けなのだと思われるが日本の気象通報とまったく同じトーンで順番に読み上げていく。英語で north north west と読み上げているのだが、青森、北北西の風、風力2、曇り、05ヘクトパスカル、25度。と聞こえてきそうだ。
ところでここのところいかにもイギリスらしい灰色の天気がずっと続いていたが、今日は珍しく雨も降らず晴天だった。去年は indian summer といって秋にいきなり夏のような陽気になった週末が一度あったが今年はそのようなことはなく、このまま冬に突入しそうだ。気温はまだ high single digits あるのでそれほど寒くないのだが、夏時間を調整したばかりというのにまた暗い日々が続く...。
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